下肢静脈瘤とは、足の付け根や膝の裏などの静脈内部にある逆流防止弁が壊れてしまった為に発生する病気です。逆流防止弁が壊れてしまうと、本来心臓に戻るはずの血液が下肢に溜まるようになり、静脈が瘤のように膨らんできます。また静脈が瘤のように膨らむ症状の他にも、血液の循環が上手くいかなくなる事により、足の疲れ・むくみ・足がつる・皮膚の変色・かゆみなどを、発症する場合もあります。性別的には、男性に比べ女性がなりやすいと言われており、立ち仕事をしている人や、妊娠出産の為にホルモンバランスが崩れた際に、発症しやすいとされています。この下肢静脈瘤は、生命にかかわる病気ではなく、自分で予防する事も出来る病気となっています。主な予防法とは、長時間の立ち仕事を避けたり、就寝時に足を高くして寝る事などがあげられますが、職業柄どうしても長時間の立ち仕事を余儀なくされる場合には、弾性ストッキングを着用する事をお勧めします。この弾性ストッキングは、足首から上に行くほど段階的に圧が低くなるように作られており、血液の循環を自然にサポート出来る様になっています。この効果によって血液が静脈内に溜まる事を防ぎ、下肢静脈瘤の予防をする事が可能となります。

また出来てしまった下肢静脈瘤にも、この弾性ストッキングは効果を発揮してくれます。下肢静脈瘤は、一度出来てしまったら自然治癒する事はない病気ですが、弾性ストッキングを着用する事で、病状の進行を食い止める事が期待できます。この方法は圧迫療法や保存療法と呼ばれ、下肢静脈瘤の代表的な治療法の一つとして、医療機関でも推奨されている方法です。他の治療法としては、外科的手術を要する治療法となってきます。この外科的手術を要する治療法の種類としては、硬化療法・ストリッピング手術・高位結さつ手術などがあげられます。最も多く行われている治療法が、ストリッピング手術と呼ばれる方法で、弁不全をおこしている静脈を引き抜いてしまうという手術になります。以前はこの手術を行う為には、5日から10日程度の入院が必要とされていましたが、最近では日帰り手術を行う医療機関も増えています。また最新の治療法として注目されているのが、静脈内レーザー治療術という医療用レーザーを使用した方法となっています。静脈内にレーザープローブを挿入し、静脈内部をレーザーで焼灼してしまうという方法で、従来の治療法に比べると身体に与えるダメージが小さいという点からも、人気の治療法となっています。